目次
1. 食と健康に関する話題
2. 農林水産物の機能性に関するサイエンストピック
3. 研究会からのお願い
1. 食と健康に関する話題 – 処暑-
今年の処暑は、8月23日でした。二十四節気で「暑さが弱まるころ」を示すそうです。確かに、暑さのピークは過ぎ去り朝晩は涼しさを感じられるようになりましたが、日中はまだまだ暑く寒暖差が大きいので、自律神経のバランスを崩しやすい疲れが出やすい時期です。最近は “秋バテ(?)”と称することもあるようですが、こんな時はついつい栄養ドリンクに頼りたくなります。栄養ドリンクごとにPRする成分が異なるのですが、それぞれを見ていくと、食べるべき旬の食材も見えてきます。
タウリン:代謝を整え自律神経のバランスを保つアミノ酸の一種→魚介類に豊富
ビタミンB群:糖質や脂質を細胞のエネルギーに変える栄養素→肉、魚介類、乳製品等
EPA・DHA:血流を改善し、炎症をおさえる脂肪酸→青魚に豊富
オキソアミジン:血流を改善し滋養強壮作用を示す成分→ニンニク滋養強壮成分の一つ
γオリザノール:自律神経に働きかけ滋養強壮作用を示す成分→玄米に豊富に含まれる
その他:・・・・
タウリンとビタミンB群を基礎に、各社の得意とする成分を加えるのが栄養ドリンクの構成のようです。
ではこれを食品で再現すると、例えばホタテなどの魚介ミックスをベースに、ビタミンが豊富な旬の野菜ときのこ類を加えて、オリーブオイルでさっと炒め美味しくいただく・・・・・イカと豚肉を生姜焼きにしてシンプルに食べる・・・・・タウリン・ビタミン・EPA/DHA全部入った秋刀魚の塩焼き・・・・・などが考えられます。
余裕がない時は栄養ドリンクで乗り切るしかないですが、やっぱり旬の美味しいもので秋バテを解消したいものです。
2. 農林水産物の機能性に関するサイエンストピック –ワサビ-
岩手県ではワサビ栽培が盛んですが、ワサビの辛味成分で歯の知覚過敏を抑える研究が進んでいるそうです。
東京歯科大学の澁川義幸 教授は、冷たいものを食べた時に歯が滲みる“象牙質痛”のメカニズムを解明しました。歯の表面は硬いエナメル質に覆われていますが、その内側にはエナメル質よりも柔らかい象牙質があります。象牙質には無数の細管があり、細管を液体が移動すると象牙芽細胞が痛みとして感受することで、象牙質痛が生じるということです。エナメル質が薄くなった部分、溶けて象牙質が露出した部分があると、象牙質の破壊も進み、知覚過敏が生じます。象牙質の再生には、TRPA1という辛味センサーの刺激が必要ですが、ワサビにはTRPA1を刺激する6-MSITC(ヘキサファラン)という成分が含まれることを突き止めました。実際にヘキサファラン含有ガムを試作し、知覚過敏への効果を調べて始めているということで、一定の効果が確認されつつあるとのことです。
https://www.tdc.ac.jp/college/wp/wp-content/uploads/2026/05/7fd3ec79e0ddc9f782d7bffb365df60c.pdf
3. 研究センター一般公開デーの開催について
来たる9月5日(土)は、岩手県農業研究センターおよび公益財団法人岩手生物工学研究センターの一般公開デーです。今年は、午前10時から午後3時の開催となっていますので、皆様この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。詳細については、下記をご参照ください。
https://www.pref.iwate.jp/agri/_res/projects/project_agri/_page_/002/012/896/tirashi.pdf
https://www.ibrc.or.jp/in-the-news/events/
4. 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら研究会事務局までご連絡ください。