いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年10月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 食や健康に関するイベント
3 今が旬!いわての農産物紹介
4 研究会からのお願い
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年10月17日現在))
=====================================
令和5年8月1日~31日消費者庁に届出があったものは95件でした。食品区分は「生鮮食品」2件、「加工食品(サプリメント形状)」61件、「加工食品(その他)」32件です。生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「ブロッコリースプラウトスルフォラファンW(ブロッコリースプラウト)スルフォラファングルコシノレート」、②「ながまるアップル(シナノゴールド)(リンゴ(シナノゴールド))リンゴ由来プロシアニジン」。
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
=====================================
2 食や健康に関するイベント
〇「農研機構食品研究成果展示会2023」開催のお知らせ
「食品研究成果展示会」は、農研機構の最新の食品研究成果を一堂に展示し、関係機関との連携強化を図るため、2003年から毎年開催を続け今年で21回を迎えます。
2023年は、「おいしさ分析の新展開」、「NARO乳酸菌研究-BRIDGEプロジェクトで目指すこと-」の2題の講演会(ハイブリッド開催)と、研究員約100名による研究成果ポスター発表(現地開催のみ)を予定しております。
■開催日時 2023年11月8日(水曜日)10時00分〜16時30分
■会場:つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3)
■参加費:無料
■参加登録:オンライン講演会のみウェブサイトから
■その他 詳細は以下サイトにてご確認ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/seikatenji/
〇届出がゴールではありません 必見!機能性表示食品制度活用方法
日本抗加齢協会 x 東洋新薬 オンラインセミナー
■プレゼン配信方法:オンデマンド(動画)配信
■プレゼン配信(視聴)期間:2023年11月7日(火)9:00AM ~ 11月17日(金)6:00PM
■聴講申込(無料):受付中(2023年11月17日5:00PMまで)
※以下より聴講申込ください。
https://imj-webinar.com/s/?smncode=H010
■講演企業:特定非営利活動法人日本抗加齢協会、株式会社東洋新薬
■共催:食品と開発ウェビナー事務局 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
■プログラム
(1)機能性表示食品制度の最近の話題 事後チェック指針を踏まえた戦略的届出とは?(約30分)
特定非営利活動法人日本抗加齢協会 事務局長 細山 浩 氏
(2)機能性表示食品のエビデンスの質とは?エビデンスが充実:葛の花エキス™ (約10分)
株式会社東洋新薬 研究開発部 神谷 綾子 氏
〇お米の未来を考えるシンポジウム
「これまでのお米 これからのお米」
■開催日時 2023年12月8日(金)12;40~12月9日(土)16:00
■開催場所 京都大学百周年記念ホール
■主催 お米の未来を考えるシンポジウム組織委員会
■シンポジウム参加料 1500円 参加登録が必要
■開催概要 大会長(仲川 清隆 東北大学 大学院農学研究科 教授)挨拶より
世界で食糧危機が叫ばれるようになり、自給可能な穀物として重要性が増すコメについて、経済や環境、食育、文化、栄養、健康などの幅広い観点から、「お米の未来を考えるシンポジウム」を開催できればと考えました。そして、研究者や企業の方々だけではなく、学生や一般の方々など、より多くの皆様にご参加いただけるシンポジウムにしたいと考え、約400名の皆様のアンケート結果に基づいて、以下を本シンポジウムのテーマといたしました。
・生産:農業の実態、品種改良
・流通:家庭で食べる白米の需要減、外食・中食・パックご飯の需要増
・加工:自給率向上のために、お米で置き換えられる食品
・健康:お米はなぜ健康に良いのか
・文化:地産地消、和食文化について
これらのテーマに基づいて、研究者や有識者の皆様に、学術的な内容を一般の方々にもわかりやすいようにご講演をいただけることとなり、シンポジウムの主会場のプログラムを策定いたしました。加えて、別会場ではポスター発表や、各種イベントも企画しております。
是非、お米の魅力を再認識していただけるきっかけとなることを願っておりますので、参加のご登録をお待ちしております。
■その他
シンポジウムの詳細や参加登録は以下サイトにてご確認下さい。
【これまでのお米、これからのお米】お米の未来を考えるシンポジウム - 2023.12.8/12.9 at 京都大学 百周年記念ホール (rice-studies.org)
3 今が旬!いわての農産物紹介
今月は「やまぶどう」です。
岩手県のやまぶどうは、県北沿岸地域や県北部で栽培され、令和2年度の収穫量は、421tと全国第1位となっています。収穫は、9月から10月にかけて行われ、主に醸造用や果汁用等の加工向けに出荷されます。やまぶどうは、日本に自生する日本固有の種とされ、北海道から本州にかけて生育しています。県内では、「やまぶどう」のほか、東アジア地域原産の「チョウセンヤマブドウ」と醸造用ブドウとの交配でつくられた「ヤマソービニヨン」が栽培されています。
岩手県では、県林業技術センターにおいて県内に自生するやまぶどうで品質や収量で有望な系統から選抜された品種が、(公社)岩手県農産物改良種苗センターから県内の栽培農家へ供給されています。やまぶどうの特徴は雌雄異株の植物です。このため、栽培には花粉を供給する雄株を栽植本数の10%以上混植することが必要です。
やまぶどうには、一般のぶどうに比較してカルシウムや鉄などのミネラル類、ポリフェノール、リンゴ酸がとても多く含まれています。特にポリフェノールの主構成成分はプロシアニジン類とされています。プロシアニジン類には脂質代謝改善効果が期待されています。2023年10月現在、機能性関与成分を含む原材料をやまぶどうとする機能性表示食品は、まだ消費者庁への届出が行われていません。
今年の収穫量は、春の霜害や果実成熟期となる8月中旬の天候不順による病害多発で平年の70%以下とかなり苦戦をしました。しかし、収穫されたやまぶどうの品質は良好とのことです。このやまぶどうからつくられたジュースやジャム、お菓子等の加工品やワインがこれから県内で販売されます。みなさんも栄養成分が豊富に含まれたやまぶどう製品を試してはいかがでしょうか。
4 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。