抗真菌活性を有するナマコエキスの開発と活用
東日本大震災以降、日和見感染症の原因菌として知られる“カンジダ”の抑制素材として、三陸沿岸で漁獲される“マナマコ”について、沿岸企業とともに研究開発を進めてきました。マナマコのサポニンが真菌を殺す作用を有することから、サポニン含有エキスを容易に安定して抽出する方法を三陸の企業等と開発し、特許を取得しました。現在、大船渡市の株式会社三笑が、ナマコエキスの製造販売を行なっています。サポニンを含むナマコは日本で生食されていることから、人にとって安全な抗真菌素材として利用可能です。このナマコエキスを、女性のデリケートゾーン用ソープに配合した商品“ピュビケアオーガニック・フェミニン・メディソープ”を株式会社たかくら新産業と開発し、2022年より全国販売が始まっています1)。