いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2024年5月号

目次

 機能性食品等に関するニュース

2 食や健康に関するイベント

3 今が旬!いわての農産物紹介

4 研究会からのお願い

 

1 機能性食品等に関するニュース

〇最新の機能性表示食品届出情報

(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和6年5月27日現在))

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令和6年3月1日~31日の期間消費者庁に届出があったものは95件でした。食品区分は、「生鮮食品」が3件、「加工食品(サプリメント形状)」が54件、「加工食品(その他)」が38件です。このうち生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「やすらぐフルーツトマト for Sleep (フォー スリープ)(フルーツトマト)GABA」、②「三ツ星たまご’(鶏卵)DHA・EPA」、③「やすらぐフルーツトマト for Skin(フォー スキン)(フルーツトマト)GABA」

機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)

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〇機能性表示食品を巡る検討会

(消費者庁「紅麹を含む健康食品関係について」より)

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消費者庁は、小林製薬の紅麹原料を含む機能性表示食品において健康被害が生じていることを踏まえ、今回の事案を受けた機能性表示食品制度の今後の在り方を検討することとしています。この検討に活かすため、様々な分野の有識者の参加を得て、機能性表示食品を巡る検討会が開催されました。

検討会はこれまで6回開催され、5月27日に「機能性表示食品を巡る検討会報告書」としてまとめられました。この結果をふまえ消費者庁から、5月末を目途に対応方針が示される見込みです。報告書の詳細は以下消費者庁の関連サイトを参照ください。

紅麹を含む健康食品関係について | 消費者庁 (caa.go.jp)

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2 食や健康に関するイベント

 

〇(東北農政局)令和6年度第1回食育セミナー「食でつながる食育の環~作って食べて伝え合う共食の楽しさ~」(オンライン併用)

■日時 6月19日(水) 13:30~16:00

■場所 東北農政局7階会議室 (宮城県仙台市青葉区本町3-3-1)※オンライン併用

■内容 東北農政局は、「令和6年度第1回食育セミナー」を開催。「第8回食育活動表彰」において農林水産大臣賞及び消費・安全局長賞を受賞した2団体の食育の取組事例を紹介するほか、事例発表者を交えたパネルディスカッションを行い、食育推進の一つのテーマでもある「共食」への理解を促進する。このうちの1事例は、本県の「九戸村食生活改善推進員協議会」です。

■定員 会場30名、オンライン100名(ともに先着順)。6月12日(水)締切

■詳細は下記サイトを参照ください。

令和6年度第1回食育セミナーの開催及び参加者の募集について:東北農政局 (maff.go.jp)

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〇公益社団法人 大日本農会  令和6年度春期中央農事講演会「健康食品のエビデンスを考える」(オンライン併用)

■日時 6月19日(水) 14:00~16:00

■場所 TKP新橋カンファレンスセンター ホール14A 

(東京都千代田区内幸町1-3-1 幸ビルディング14階)※オンライン併用

■内容 (公社)大日本農会と(一財)農林水産奨励会は共催で、「健康食品のエビデンスを考える」をテーマに『令和6年度春期中央農事講演会』を開催。唐木英明氏(東京大学名誉教授)を講師に迎え、望ましい健康食品のあり方について、エビデンスの考え方を中心に紹介する。

■定員 会場70名、オンライン500名。

■参加費 無料

■参加申込みは事前に以下サイトから必要。6月18日(火)12:00締切。

https://www.dainihon-noukai.or.jp/20240516160305

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〇日本土壌肥料学会創立100周年記念事業公開シンポジウムシリーズ 「サステイナブルな未来を創る土壌・植物科学」 第2回「持続的食糧生産」(オンライン)

■日時 7月27日(土) 13:30~16:00(予定)

■場所 オンライン

■内容 日本土壌肥料学会は、創立100周年記念事業として、公開シンポジウムシリーズ 「サステイナブルな未来を創る土壌・植物科学」 第2回「持続的食糧生産」を開催。参加費無料。

①「土壌微生物を利用した持続的食糧生産」

大津直子 (東京農工大学大学院農学研究院 教授)

②「栄養の利用効率を高めた植物の作出」

三輪京子 (北海道大学大学院地球環境科学研究院 教授)

③「ポスト緑の革命・イネの増収をめざして」

牧野 周 (東北大学名誉教授、東北大学高度教養教育機構・特定教授)

「肥料を少なく与えても生育するイネの開発と特徴」

大森 良弘 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授)

⑤「汚染物質を吸収しない作物の作出と利用」

石川 覚 (農研機構 農業環境研究部門 化学物質リスク研究領域 無機化学物質グループ長)

    詳細は以下サイトを参照ください

https://jssspn.jp/event/symposium/100.html

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〇食品開発展2024(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)

■会期 2024年10月23日(水)・24日(木)・25日(金)

■会場 東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウム

■主催 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社

■後援 厚生労働省/東京都/日本貿易振興機構(ジェトロ)/農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門

■食品開発展2024 出展資料請求は下記サイトへ

 食品開発展 | Home (hijapan.info) 

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3 今が旬!いわての農産物紹介

 

今月はタマネギです。

国内で生産されるタマネギは、佐賀や兵庫など本州の産地から北海道に切り替わる7~8月にかけて端境期となります。この時期の国産タマネギは消費者や加工業者からの需要ニーズが高くなっています。そこで農研機構と東北各県の農業試験場は東北地域でタマネギの春まき栽培を行うと端境期となる7~8月に出荷ができる作型を開発しました。

これまで、岩手県ではタマネギ栽培といえば秋まき栽培が定番でしたが、この研究成果をもとに、県中南部では、端境期出荷をねらった春まきタマネギを栽培する農家が増えています。さらに、タマネギ栽培の作業は機械化が進んでおり、定植から収穫まで機械化が可能です。県内でも農事組合法人等では、作業機械を活用した大規模生産に取り組んでいる事例があり、これから、岩手県にも大きなタマネギ産地ができることが期待されます。

タマネギの独特の香りや辛味の成分は、硫化アリルです。硫化アリルはビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を高め疲労回復効果があるとされています。このため、ビタミンB1が豊富に含まれている豚肉との料理はとても効果的です。また、「タマネギは血液をサラサラにする」というのも、硫化アリルの抗血栓作用所以です。さらにタマネギには、フラボノイドの一種で抗酸化作用があるケルセチンを多く含みます。

タマネギは機能性表示食品として消費者庁に生鮮食品区分で3件登録されています(2024年5月現在)。機能性関与成分は「ケルセチン」で、表示する機能性として「健常な高齢者の加齢によって低下しがちな積極的な気分を維持するのに役立つ機能」となっています。

6月に入ると県内産の新タマネギが出回り始めます。タマネギは、サラダで生のまま、炒め物や煮込み料理さらに揚げ物と様々な調理方法があり、毎日の食卓をにぎわすことができます。これから少しうっとうしい梅雨その後体力消耗が激しい暑い夏と季節が進みます。会員の皆様、タマネギを食事メニューうまく取り入れ今年の夏も元気に過ごしましょう。

 

4 研究会からのお願い

 

〇会員の皆様からの情報提供について

研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。