目次
1. 研究会からのお知らせ
2. 食と健康に関する話題
3. 農林水産物の機能性に関するサイエンストピック
4. 研究会からのお願い
1. 研究会からのお知らせ – いわて農林水産物機能性活用研究会 第11回総会の開催結果について -
いわて農林水産物機能性活用研究会総会を書面にて開催した結果、総会資料のとおり承認されました。会員情報の修正および、連絡がつかない会員の退会処理を実施した結果、現在の会員は別紙(添付ファイル)の通りになりましたのでご確認ください。
2. 食と健康に関する話題 – スポーツと健康 -
サッカーワールドカップ2026が開催されています! 岩手県にもプロサッカーチームグルージャ盛岡があり、サッカーファンも多いと思いますが、今回はスポーツと健康について考えてみたいと思います。
運動が健康づくりに重要であることは自明ですが、科学的なエビデンスとしてどこまで示されているのでしょう?調べると、令和5年にスポーツ庁が「スポーツが健康にもたらす効果等のエビデンスに関する調査研究」を公開していました(https://www.mext.go.jp/sports/content/250630-spt_kensport01-000013744_03.pdf)。身体活動により、心血管死亡率のリスクが35%減り、フレイル・サルコペニアの予防ができ、精神的にも幸福感や充実感が充実することが、様々な研究報告により明らかとなっています。私も今回初めて知ったのですが、スポーツ庁は毎月Web広報マガジン「デポルターレ」を通して、様々な情報を発信していますので、興味ある方は是非アクセスしてみてください(https://sports.go.jp/)。
このように一般市民にとってスポーツは健康作りの強い味方ですが、視点をアスリートにずらすと景色が変わってきます。心身の限界に挑み記録更新を目指すアスリートの世界では、怪我や疾病がつきものです。スポーツ栄養学は、最大のパフォーマンスを発揮することを目的としており、一般人の健康増進とは一線を画します。アスリートの摂取カロリーは1日4,000 kcalとも言われ(男性)、これはデスクワークを主とする成人男性のおおよそ2倍です。真似をしようにも、そんなに食べることは困難ですし、トレーニングを伴わなければあっという間に太ってしまうでしょう。スポーツ医学もパフォーマンスの維持・向上を目的としており、怪我の予防・治療・回復が大きなテーマです。限界に挑み越えてしまうと怪我をするのも当然で、大谷翔平も2度の大手術を経て今に至るわけです。ではアスリートは健康なのか? これについて様々な競技のアスリートの寿命を調査した報告があったので紹介します(https://link.springer.com/article/10.1007/s11357-024-01307-9)。公共のデータベースより44種の競技・183ヵ国にわたる男性アスリート9万人、女性アスリート4千人のデータを取得・抽出し解析した結果、一般的な平均寿命との差が明らかとなりました。最も長命なのは棒高跳びの選手で、平均寿命より8.4年長く、体操選手8.2年、フェンシング選手6.6年と続き、ラケットを使う競技者は5.7年、ランニング選手は4.4年など、多くの選手は長生きするようです。一方、寿命を縮めるスポーツもあり、ボクシング選手は-0.6年、ハンドボール-2.2年、プロの登山家は-3.8年・・・そして最も短命なのは力士で-9.8年でした。サッカー選手は0.5年程度長命ということで、一般人とほとんど変わらないようです。興味深いことに男女差があり、女性で最も長命なのはプロゴルファーで3.2年、短命なのは意外にも卓球選手が-4.8年、バスケットボール選手が-6.2年ということです。あくまでデータベースの情報解析結果で、国籍や人種も多岐にわたるアスリート限定の調査結果なので、普通の岩手県民には当てはまらないでしょう。健康のためには、限界を越えない程度にスポーツを楽しむのが良さそうです。
3. 農林水産物の機能性に関するサイエンストピック – だだちゃ豆 -
枝豆がおいしい季節が近づいてきましたが、そのおいしさを増す遺伝子について、山形大学・岩手大学・東京農工大学が明らかにしました(2026年4月1日、https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/press/20260401_01/)。
山形県鶴岡市で生産される“だだちゃ豆”は、うま味が強く香りも良い、おいしい枝豆として知られています。一般的な枝豆にくらべ、遊離アミノ酸やショ糖などが多く蓄積されることが要因とされていましたが、その仕組みは未解明でした。今回、一般的な大豆とだだちゃ豆の交配集団を育成し、遺伝子解析を実施することにより、開花を早める遺伝子tof11が遊離アミノ酸含有量の増加に寄与していることが明らかになりました。今回の成果は、だだちゃ豆の知名度向上や、さらなる改良につながることが期待されています。
4. 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら研究会事務局までご連絡ください。