いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年6月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介
3 食や健康に関するイベント
4 今が旬!いわての農産物紹介
5 研究会からのおしらせ
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年6月27日現在))
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令和5年4月1日~30日消費者庁に届出があったものは142件でした。食品区分は「生鮮食品」5件、「加工食品(サプリメント形状)79件、「加工食品(その他)」58件です。生鮮食品は以下の通りです。①「大阪産マイワシ(マイワシ)DHA・EPA」(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)、②「プライムアップル!(サンふじ)(リンゴ(サンふじ))リンゴ由来プロシアニジン」、③「雪くれない(ニンジン)リコピン」、④「北海道産 JA(ジェイエイ)きたみらい さらさらゴールド(タマネギ)ケルセチン」、⑤「GABA(ギャバ)バナナ(バナナ)GABA」。
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介
〇松沢漆工房の「うるし茶」が血圧を抑制する可能性!
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日本一の漆産地・岩手県産のウルシの種を焙煎した株式会社松沢漆工房の「うるし茶」について、公益財団法人岩手生物工学研究センターによる研究の結果、うるし茶が血圧の抑制に関わる「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性」を持つことを見出し、2023年3月14〜17日に開催された日本農芸化学会 2023年度大会で報告しました。
学校法人岩手医科大学薬学部による動物実験の結果、うるし茶の摂取により血圧を抑制する傾向が認められ、2023年3月25〜28日に開催された日本薬学会 第143年会で報告しました。
この成果は、当研究会の会員である「松沢漆工房」、「岩手医科大学」杉山講師、「岩手生工研」上杉主任研究員の共同研究によるものとなります。詳細は以下を参照願います。
◆岩手生物工学研究センタ-HP
https://sites.google.com/a/ibrc.or.jp/ibrc/in-the-news/awards
◆盛岡経済新聞
https://morioka.keizai.biz/headline/3817/
◆盛岡タイムス
http://www.morioka-times.com/detail/?kijiid=1298
◆岩手日報
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/6/17/144114
3 食や健康に関するイベント
〇食品開発展2023(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)
■開催日時 2023年10月4日(水)・5日(木)・6日(金)
■開催場所 東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウム
■主催 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
■食品開発展2023 HP
4 今が旬!いわての農産物紹介
今月は「にんにく」です。
県内のにんにくは、岩手町や八幡平市を中心に生産されています。前年の秋10月に種球りん片を植え付け、収穫は、6月下旬からはじまります。令和3年度の県全体の出荷量は223tで全国第5位となっていますが全国第1位はおとなり青森県で9,610tです。
県内で栽培される品種は外皮が白くりん片が6片となるホワイト系六片種が主流です。八幡平市では古くから八幡平系という外皮が淡紫色で茎が太く球が大きい品種が作られていました。この中で球がさらに大きくなる特徴を持つ品種を選抜し八幡平山菜栽培研究会が2017年に「八幡平バイオレット」として種苗登録し地域の特産物となっています。
にんにくは、硫化アリルの一種であるアリインが含まれます。アリインは、にんにくを切ったりすりおろしたりすると働くアリナ-ゼという酵素によりアリシンに分解されます。アリシンは、にんにくの独特のにおいのもととなり、体内でビタミンB1と結びつきアリチアミンとなり疲労回復に良いとされています。
岩手生物工学研究センターでは「八幡平バイオレット」には「アリシン」がホワイト系六片種よりも多く含まれていることを明らかにしました。
これから7月に入ると県内各地のお店で新鮮なにんにくがお手頃価格で販売されます。また、「八幡平バイオレット」は八幡平市内の産直などで販売されます。にんにくを料理に上手に利用して、体調を整えるのはいかがでしょうか。
5 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。