いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年11月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介
3 食や健康に関するイベント
4 今が旬!いわての農産物紹介
5 研究会からのお願い
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年11月24日現在))
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令和5年9月1日~30日消費者庁に届出があったものは75件でした。食品区分は「生鮮食品」1件、「加工食品(サプリメント形状)」45件、「加工食品(その他)」29件です。生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「太秋柿(柿)GABA、β-クリプトキサンチン」。
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介
〇生工研センター上杉祥太主任研究員による「キク科山菜に含まれる機能性成分」に関する総説が、日本農芸化学会誌「化学と生物」の表紙カバーアートに選出されました。
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生物資源研究部の上杉祥太主任研究員らは、フキノトウやシドケ(モミジガサ)などの山菜が持つ健康機能性とその有効成分に関する研究に取り組んでいます。今回、これまでの研究成果や関連する国内外の研究動向を、和文総説として日本農芸化学会の学会誌「化学と生物」の2023年10月号に、「キク科山菜に含まれる機能性成分ー野生植物として生き抜いてきた山菜の化学戦略を利用するー」と題して発表しました。
また、総説で使用した図が10月号の表紙に採用されました。 本総説は、無料公開記事に選ばれており、下記のページから閲覧可能です。
https://katosei.jsbba.or.jp/back_issue.php?bn_vol=61&bn_show=202
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3 食や健康に関するイベント
〇お米の未来を考えるシンポジウム
「これまでのお米 これからのお米」
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■開催日時 2023年12月8日(金)12;40~12月9日(土)16:00
■開催場所 京都大学百周年記念ホール
■主催 お米の未来を考えるシンポジウム組織委員会
■シンポジウム参加料 1500円 参加登録が必要
■開催概要 大会長(仲川 清隆 東北大学 大学院農学研究科 教授)挨拶より
世界で食糧危機が叫ばれるようになり、自給可能な穀物として重要性が増すコメについて、経済や環境、食育、文化、栄養、健康などの幅広い観点から、「お米の未来を考えるシンポジウム」を開催できればと考えました。そして、研究者や企業の方々だけではなく、学生や一般の方々など、より多くの皆様にご参加いただけるシンポジウムにしたいと考え、約400名の皆様のアンケート結果に基づいて、以下を本シンポジウムのテーマといたしました。
・生産:農業の実態、品種改良
・流通:家庭で食べる白米の需要減、外食・中食・パックご飯の需要増
・加工:自給率向上のために、お米で置き換えられる食品
・健康:お米はなぜ健康に良いのか
・文化:地産地消、和食文化について
これらのテーマに基づいて、研究者や有識者の皆様に、学術的な内容を一般の方々にもわかりやすいようにご講演をいただけることとなり、シンポジウムの主会場のプログラムを策定いたしました。加えて、別会場ではポスター発表や、各種イベントも企画しております。
是非、お米の魅力を再認識していただけるきっかけとなることを願っておりますので、参加のご登録をお待ちしております。
■その他
シンポジウムの詳細や参加登録は以下サイトにてご確認下さい。
【これまでのお米、これからのお米】お米の未来を考えるシンポジウム - 2023.12.8/12.9 at 京都大学 百周年記念ホール (rice-studies.org)
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4 今が旬!いわての農産物紹介
今月は「にんじん」です。
岩手県のにんじんは、九戸村などの県北地域の畑作地帯で生産が多くなっており、出荷は7月から3月にかけて行われます。岩手県の令和3年度の出荷量は、1,630tと全国22位です。県内の主な出荷期は8月から10月に行われる「秋にんじん」です。生産者の中には、にんじんの貯蔵性が高いことを利用し収穫期に達したものを畑に植えたまま雪の下で越冬させ、11月以降に雪中から収穫する「冬にんじん」にも取り組んでいます。雪の下で越冬したにんじんは、甘みやうま味の成分が増加するととされ、雪の中から収穫されたにんじんはとてもおいしく、さらに掘りたてなのでみずみずしい食感となります。
にんじんの栄養的な特徴は、β‐カロテンを多く含むことで緑黄色野菜の中でその含有量は群を抜いています。β‐カロテンに関しては様々な研究が行われており、体内でビタミンAに変換されのどや鼻の粘膜を丈夫にし、風邪などの感染症を予防する働きや、体内で過剰に生産された活性酸素を除去し免疫機能を高めてガンのリスクを減少させるとされています。β‐カロテンは脂溶性なので油と調理すると吸収されやすいことから、にんじんは生食よりも加熱して食べることがおすすめです。
これから寒くなり雪が積もるころになると雪の下から掘られた「冬にんじん」が県内の八百屋さんや産直施設で本格的に販売されます。おいしく栄養たっぷりのにんじんを食べて冬の寒さに負けないようにしましょう。
5 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。