いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2024年4月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 食や健康に関するイベント
3 今が旬!いわての農産物紹介
4 研究会からのお願い
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和6年4月19日現在))
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令和6年2月1日~29日消費者庁に届出があったものは120件でした。食品区分は「生鮮食品」3件、「加工食品(サプリメント形状)」72件、「加工食品(その他)」45件です。生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「みちのく森林鶏 むね肉(鶏肉)イミダゾールジペプチド」②「みちのく森林鶏 ささみ(鶏肉)イミダゾールジペプチド」③「まんぷくすらり精米(精米)レジスタントスターチ」
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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〇第一回機能性表示食品を巡る検討会
(消費者庁「紅麹を含む健康食品関係について」より)
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令和6年4月19日、小林製薬の紅麹原料を含む機能性表示食品において健康被害が生じていることを踏まえ、様々な分野の有識者の参加を得て、機能性表示食品を巡る検討会が消費者庁にて開催されました。今後、ヒアリング等を経て5月末を目処に対応方針が示される見込みです。
紅麹を含む健康食品関係について | 消費者庁 (caa.go.jp)
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2 食や健康に関するイベント
〇食品開発展2024(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)
■会期 2024年10月23日(水)・24日(木)・25日(金)
■会場 東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウム
■後援 厚生労働省/東京都/日本貿易振興機構(ジェトロ)/農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
■食品開発展2024 出展資料請求は下記サイトへ
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3 今が旬!いわての農産物紹介
今月はキュウリです。
岩手県では、一関市・二戸市・奥州市において生産が多くなっています。出荷は県南部のハウス栽培されたものが5月上旬から始まり、11月まで行われます。出荷の中心は、7月から10月にかけて行われる露地栽培です。令和4年度の生産量は9,670tと全国で15位となっています。
キュウリは、一般的に接ぎ木栽培がおこなわれています。この目的は、①病害を予防し生育を安定させること。②果実表面の白い果粉(ブルーム)を無くしピカピカの外観とするために行われています。接ぎ木は、発芽して間もない子葉が展開したキュウリの根を切断し穂木とし、台木(根となる部分)に接合させます。台木にはキュウリと同じウリ科のカボチャを使用します。キュウリ農家は1本1本手作業で接ぎ木を行い、さらに穂木と台木の活着を確実に行うための養生管理を行い質の良い苗に仕上げていきます。野菜栽培では苗半作といわれ、収穫量は苗の質に左右されるとされています。接ぎ木は農家の気の抜けない作業です。
キュウリは約95%が水分で、栄養成分として目立つものは特にありません。多くの野菜で重要な栄養素であるビタミン類もβ-カロテンとビタミンCがわずかに含まれる程度です。ギネスブックには「最も低カロリーの果実」として掲載されていることから、栄養価が低い野菜として認識されています。しかし、ビタミンKは女性の1日必要量の2割、モリブデンも2割、銅は1.5割を含むなど、微量ビタミンやミネラルの補給に適した野菜の一つです。
その他キュウリには、みずみずしくパリッとした歯ごたえとほのか香るかおり、皮の部分の緑色と果肉の乳緑色のバランスがきれいでサラダの色どりに優れる、味や香りが淡白で料理に合わせやすいなど良いところがたくさんあります。この様に野菜は、色や食感や香り等それぞれの個性により、私たちの食欲を増進させてくれるとともに、総合的な栄養のバランスを高めてくれる働きがあります。栄養的には今一歩のキュウリですが、私たちの豊かな食生活のための名脇役と考えられます。
これから夏に向けて岩手県産のとれたてで新鮮なキュウリが豊富に出荷されてきます。水分たっぷりのキュウリを料理に使い、水分補給と暑さで衰えた食欲の回復に役立ててはいかがでしょうか。
4 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。