いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年4月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 食や健康に関するイベント
3 (公財)岩手生物工学研究センターの機能性活用に関する研究成果の紹介
4 今が旬!いわての農産物紹介
5 研究会からのおしらせ
1 機能性食品等に関するニュース
〇機能性表示食品、6,000品を突破
届出者数1,500に迫る(健康産業新聞 2023年4月19日号より)
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機能性表示食品の届出取り下げを除く受理累計数が4月5日、6,000品を突破した。届出者数は1,470を超え、新規参入も依然として活発であるが全体の3分の1は、受理が20品以上ある53社で占めている。機能性関与成分は「GABA」がトップを独走し、機能性表示は「脂肪系(体脂肪・中性脂肪等)」が最多となっている。
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〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年4月25日現在))
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令和5年2月1日~28日消費者庁に届出があったものは145件でした。食品区分は「生鮮食品」4件、「加工食品(サプリメント形状)」80件、「加工食品(その他)」61件です。生鮮食品は以下の通りです。①「ソフトGABAケール(ソフトケール)GABA」(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)、②「純和鶏もも肉(純和鶏もも肉)イミダゾールジペプチド」、③「純和鶏もも(純和鶏もも)イミダゾールジペプチド」、④「薬膳サーモン(ニジマス (養殖))アンセリン」。
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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2 食や健康に関するイベント
〇食品開発展2023(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)
■開催日時 2023年10月4日(水)・5日(木)・6日(金)
■開催場所 東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウム
■主催 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
■食品開発展2023 出展資料請求
https://www.hijapan.info/requestexhibitorkit/
3 (公財)岩手生物工学研究センターの機能性活用に関する研究成果の紹介
〇農林水産物抽出物ライブラリーの活用について
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(公財)岩手生物工学研究センターでは、岩手県の農林水産物が持つ健康機能性とその機能性成分の探索研究を行っています。このような研究を行ううえで、成分分析をしたり、機能性を探したりするためには、一つ一つの農林水産物の抽出エキスが必要となります。このエキスの作製には、試料の乾燥や抽出が必要で、多数のサンプルを準備するには膨大な手間と時間がかかります。
そこで当センターでは、岩手県で栽培や収穫が可能な農林水産物を集め、それらのエキスを一定濃度に調製した「農林水産物抽出物ライブラリー」を作製し、利用してきました。この抽出物ライブラリーを利用することで、いつでも含有成分を分析したり機能性を探したりすることが可能となるため、研究の効率化に大きく貢献します。これまでに、537種の素材や品種を集め、1008個の抽出物を作成し保管しています。現在も岩手県において生産量が多い主力作物や独自品種のほか、未利用資源や加工残渣等もSDGsの観点から重要であると考え、収集を進めています。また、同じ素材でも抽出方法を工夫し、機能性成分を高濃度で抽出する方法も検討しています。このように、数と質の両面でより優れた抽出物ライブラリーに拡充し、今後も機能性研究に役立てていきます。
「農林水産物抽出物ライブラリー」の利用や、新たな農林水産物の抽出物の追加等について希望する場合は、(公財)岩手生物工学研究センター生物資源研究部(tel 0197-68-2911)まで問合せ願います。
4 今が旬!いわての農産物紹介
今月は「にら」です。
県内のにらは、主に一関市や遠野市で栽培されています。県内での収穫は、5月から開始されて10月まで行われます。生産量は全国的に見れば少なく農林水産省の生産出荷統計には出てきませんが、地元市場や産直へ出荷され、新鮮なにらが地元消費者へ届けられています。特に遠野市で栽培されているにらは、県内に本拠地をおくラーメンチェーン店の「ニラ南蛮」に提供され、身近なところで消費されています。
にらは、一度植えるとその株から年に3回程度さらに数年間収穫します。このため、株の勢いを持続させるため植付け前の土づくりをていねいに行うことが栽培上の重要なポイントとなります。土づくりは、完熟たいきゅう肥の施用、深耕、排水対策を行い、にらの根が十分張れる畑を作ることが必要です。
にらは、生薬としても用いられ冷え性の緩和や整腸に効果的な野菜とされています。強い香りと味のもととなるのはアリシンで、強い殺菌作用があるほか、ビタミンB1の吸収率を高め疲労回復効果や血栓予防効果や食欲増進に効果があるとされています。アリシンは、株元の白い部分に多く含まれています。にらのうまみとシャキシャキ感も生かすために、切り捨てないようにしましょう。
これから、県内産の新鮮なにらが出荷されてきます。にらを食べてスタミナを蓄え夏の暑さを乗り切りましょう。
5 研究会からのお願い
〇 会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。